大分市内も桜が見ごろを迎え、毎年花見客で賑わう城址公園も、新型コロナの影響で歩いている方がチラホラだけ。来年も桜はまた咲くとは言え、「100日後に死ぬワニ」を見たからか、今年は何とも残念な感じです。
さて、そんなコロナの影響は、お店・会社の売上の減少を招いているとこも多く、大分市内でも県の自粛要請を受け、休業しているお店も出て来ました。当然のことながら店を閉めれば、その期間は売上はゼロ、確実に赤字であり、まさに消耗戦です。また、そんな会社や店に関わるスタッフさんも、収入減となり不安な日々を過ごされている方も多いのではないでしょうか。
ただでさえ春は、卒業・入学・入社の時期でもあり、何かと出費の多い季節。そんな出費の多い時期に、収入の減少となると心配になるのが、「家賃滞納」です。今のところ、幸いにも管理する物件では、コロナの影響による家賃滞納はまだ耳にしておりませんが、このまま長引けば確実にそういう問題も起こってくるのではと心配しております。
保証会社の代位弁済に注意
昔の様な保証人を二人付けての契約から、保証会社を利用した契約が主流となりましたが、入居者もオーナーも意外と知らないのが、代位弁済(家賃の立て替え)で発生する費用です。入居者が家賃を滞納し、保証会社からの代位弁済を受けると、手数料や損害金などが発生し、入居者は余計にお金を支払わねばなりません。当たり前と言っては当たり前ですが、このような苦しい中にあってさらに出費が増える事にもなりますので、家賃滞納には注意が必要です。
キャッシングの前に”社会福祉協議会”にご相談を!
家賃を滞納するほどの事態に陥ったかたであれば、その他のお支払い等も大変だと思います。そんな時に頼りになるのが、クレジットカードのキャッシング機能や、カードローン。しかし、新型コロナの影響で生活に困窮している方は、金利の高いカードキャッシングご利用の前に、お近くの社会福祉協議会へのご相談をおすすめします。
現在社会福祉協議会では、先月より新型コロナウイルス感染症の影響による休業や失業等により、一時的に収入が減少した世帯を対象として、生活福祉資金貸付制度の福祉資金(緊急小口資金)及び総合支援資金(生活支援費)について特例貸付を実施しています。
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画像の通り、休業した方、失業した方、収入が減った方などに対する救済を目的としており、特に緊急小口資金については、無利子・無担保で20万円を貸付をしてくれるという、とても便利な制度です。なかなか日々の生活では、社会福祉協議会との関わりはないかもしれませんが、この局面を打開する一助となるかもしれませんので、是非チェックしてみて下さい。
仕事を失った方には、住居確保給付金という制度もあります
住居確保給付金とは、仕事を失った影響により家賃を払えなかったりする人に国や自治体が家賃を支給するものです。貸付ではなく、給付なだけに細かい条件はあるものの、給付が決まれば就職活動中の家賃を原則として3か月間、最長で9か月間受け取れとることができます。
新型コロナウイルスの影響で、職だけだなく住まいを失う方が出ない様、国が利用を呼び掛けています。こちらも社会福祉協議会(自立相談支援機関)が窓口ですので、前述の貸付制度同様にご相談頂ければよいかと思います。
ひとり親家庭には、母子父子寡婦福祉金貸付制度も
大分市内は、3月8日(水)から学校を再開するとのことですが、長い春休みとなった影響で収入が下がった方もいらっしゃると思います。そんな中でも、より大変であろうひとり親家庭の方で収入が下がったかたについては、母子父子寡婦福祉資金貸付制度の対象となる可能性があります。
まずはお近くの社会福祉協議会に相談!
最初は対岸の火事だった新型コロナウイルスの猛威は衰えるところを知らず、日に日に感染のスピードが高まっている様に感じます。長期戦も予想され、先行きの見えない不安は多くの方がお持ちだと思いますが、だからこそ今は、出来る対策を早めに取り組んでいくことが大切だと思います。
不要不急の外出は制限される中ではありますが、電話やネットでのお手続きや情報収集は自宅でも可能です。家賃を滞納し、無駄なお金を払う前に、新型コロナウイルスで生活にお困りの方は、社会福祉協議会へご相談下さい。