空室の本当の原因は??

賃貸経営

先日、ご相談があってお伺いした物件は、入居率37.5%の物件。当然のことながら、オーナー様は空室を嘆いておられたので、空室の原因で思い当たることがありますか?と私からお伺いしてみました。

オーナー様曰く、水回りが駄目、家賃が高いと管理会社から言われているとのこと。早速、物件を拝見し、近隣の募集状況を確認するためにポータルサイトを開きました。すると、どのサイトにもその物件が見当たりません。あれこれ検索を続けると、管理会社のホームページに一部屋だけ掲載があるのをようやく発見。

募集をしていなかったわけではないにせよ、一般のお客様が物件の情報にたどり着くのは困難な状態でした。また、物件を実際に確認したところ、管理会社から指摘のあった水回りは、入居の障害になるほどのものではなく、家賃も少し高いかな?ぐらいの印象。どちらもこれほどの空室を招く原因とは思えないものでした。

管理会社がいつも正しい訳ではない

おわかりでしょうか?この物件の空室の原因は、管理会社の話と別の所にあったのです。

では、この管理会社がすべて悪いのかというと、私はそうではないと思います。と、いうのも、いくら管理を任せていても物件を所有し、賃貸経営を行っている立場のオーナー様の経営責任は免れないと思うからです。

実際に、同じ物件内の空室が長期間に及んでいる部屋は、破封が切れ、下水の匂いが充満しており、虫の死骸があちこちに見受けられました。この状況をオーナー様が、ずさんな管理だと管理会社を断罪するのは簡単です。しかし、オーナー様も、ご自身の商品である物件に足を運び、空室の美化に努めたり、あるいは早い段階で管理会社を変更するなどの措置も取れたはずです。

アパート経営は”事業”です

近年は、物件の管理を管理会社に委託するのが主流となっていますが、あくまでもオーナー様の物件、ご商売です。空室に困った時こそ、管理会社任せにせず、募集状況や、物件の確認が大切です。時には管理会社とは別の会社にも、セカンドオピニオンとして、意見を聞くことも必要かもしれません。そうしたオーナー様の自助努力と共に、管理会社や仲介業者の力を借りて空室対策を考えることが大切だと思います。焦って家賃を下げるのではなく、掃除道具を携え、物件へ出向くのが空室対策の第一歩です